ズッキーニ農家の1日~冬作~
7:30朝礼開始
朝に全員集合して1日のやること・流れを確認します。
たわいもない話をしたりしてもok。とにかく、朝の挨拶も含めて頭と身体のスイッチをいれていきます。
発根管理
この日はまずは春作の発根状況の確認作業がありました。
たっぷりの水分を含んだ培養土を一度冷蔵庫に入れて、播種し、、、、おっと、栽培方法についてはまた別の機会でしたね。
種から芽が出るには、その前に根っこがでないといけません。
この発根に失敗してしまうと最後まで尾を引いてしまいます。もしくは発根しなければ無駄になってしまうため、とても慎重に観察します。
収穫作業
発根管理がおわったら収穫作業に入ります。
ズッキーニはどのシーズンも基本的には1日2回の収穫が必要です。
ハウス栽培の場合は、人工的に水分を供給することができるので、太陽が上がって光合成が始まり、水分が供給しきられる前に1周目を終えたいところです。
しかし、ズッキーニは非常に繊細。ちょっとの接触でも傷がついてしまうんです。
なので速すぎず遅すぎず。しっかりとしたサイズで、丁寧に、スピーディーに収穫していきます。
この日は、前日の天候や、翌日の天候、温度、株の状態からMサイズで収穫することとしました。みなさんがスーパーや飲食店でみるズッキーニは基本的にこのMサイズがほとんどだと思います。
状況によってはSサイズで収穫しサイクルを早めるなど単に収穫するだけでなく、多方面で考えながら1つ1つの作業をすることが大切になってきます。
受粉作業(花つけ)
時期によっては必要のない作業になりますが、まだ必要です。
もう少し暖かくなったり、防虫ネットをつけるだけの余力があれば「マルハナバチ」を投入して花つけを簡略化できます。
失礼。「花つけ」とは受粉のことです。
雄花の花粉を雌花につけることで、ズッキーニは自家受粉はできず、虫やハチが媒介する必要があり、ほとんどのズッキーニ農家は手で受粉作業をします。
温度が早く上がると花粉が形成されていきますが、この時期だと10:00あたりから花つけをすることができます。
計量作業
農業は工業に非常に近い部分があります。
なので、データの蓄積がとても重要です。そこでひじかたでは収穫したコンテナたちを1つ1つ計測していきます。
どのエリアからどれくらいとれたのか?このエリアとこのエリアの違いは?
あえて違いを作り、それがどう収量・売上・味に反映しているのかを常にチェックしています。このPDCAのサイクルをつくることがとても大切です。
お昼休憩
12:00になったらお昼休憩です。
農業は身体をどうしても使う仕事。しっかりと休憩し午後に備えます。
レンジが常設されているのでお弁当を温めたり、意外にコンビニや自動販売機、スーパーが近くにあるのでちょこっと買い出しもできます。
選別作業
収穫したズッキーニたちをS・M・L・SSサイズに自動判別機に従って選別していきます。
あまりにもひどい形をしていたり、お尻が柔らかいものがたまにあったりするのでそうしたものは破棄していきます。
箱詰作業
選別されたズッキーニたちを出荷用の箱に詰めていきます。
出荷用の箱は出荷先ごとに違ったりしますが、2kg箱か10kg箱のどちらかになることがほとんどです。
今日は10kg箱につめるものが多い日だったので10kgにどんどん詰めていきます。
一度、出荷用のダンボールが冷蔵車でぐしゃぐしゃになってしまったことがあって、それ以降、業者さんにお願いして、芯を強化してもらいました。
より安心して店頭まで運ぶことができます。
ひじかたでは基本的に出荷にいくことはせず、集荷をお願いする形で出荷契約を結ぶことがほとんどです。出荷までの人件費を減らすこともそうですが、大規模化していったら出荷量が半端ないことになるので、どこかで集荷になります。
そこを見据えて今のうちからオペレーションを組んでいます。あとは出荷するにも人件費はかかりますから、その負担軽減もあります。
収穫作業(2回目)
さぁ本日2回目の収穫です。
この収穫の前に灌水を何回もしているので水膨張しているはず。
なので、午前中では収穫サイズ未満だった果実が午後になると収穫できるようになります。
逆に、この2回目の収穫をしないと翌日には出荷できないほど大きなサイズになってしまうので、要注意です。
また、夜の温度が高いとすぐ大きくなります。
なので、2回目の収穫サイズも非常に重要になっています。
17:00終礼
2回目の収穫と計量が終われば今日の仕事が終わります。
今日やったことと明日やることの整理をして業務終了です。
いかがでしたでしょうか?
実はかなりベターな1日になりましたが基本の流れをしっかりと組み込まれた1日でした。
ここに、面積や人員の関係で色々と他の仕事との調整がでてきます。
もしくは畦焼きだったり、周辺の草刈りだったり。
農作業だけでなく地域の交流や圃場の管理も仕事になってくるので、色々とやることは多いですが、自然の中で働く充実感はここでしか味わえないかもしれません。
そして、地域に根差しながらもスタートアップとして成長していくひじかたにご興味いただけたらぜひ正社員のご応募をお待ちしております。
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ではまた。